VRコンテンツの違い

VRと言いましても、現状では360°視野の映像をVRを呼ぶこともあります。
また、左右の視差情報をもった3D映像もVRと呼びます。

360°視野の映像には、静止画と動画がありますが、便宜的に「パノラマ写真」「パノラマ動画」と呼ぶことにします。
この映像は、広角レンズを使った複数のカメラで収録された映像を切り貼りして一つの映像を作ります。
基本的に、左右の目から見える映像は同じ映像ですので、奥行き情報は持っていません。
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けれど、このパノラマ動画でも高解像度の映像が動くことで、奥行き感を少なからず感じます。これは視覚的な立体感ではなく映像の奥行き感を脳内で立体的に感じているのだと思います。これはこれまでのコンテンツである映画等のスクリーンから奥行き感を感じるのと同じ原理だと思っています。

これに対し、左右の視差情報を有する映像は実際に目で見るのと同じように奥行きを感じます。
収録の際も、目と同じように2つのカメラを使って、左右それぞれの目に入る映像を収録します。VRゴーグルの中で見る映像も左右それぞれ違う映像を見ることになります。臨場感においてはこちらのタイプの映像こそがヴァーチャルと言えるものだと思っています。
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しかしながら、このコンテンツは、左右の映像が別々であるという事から、撮影・編集の作業量が倍以上になってしまうという問題点があります。更にHMD等で左右別々の情報が表示できる環境でないとその本来の臨場感を感じられないと事も考えられます。
けれど、それを補って余りある臨場感、そしてそれによる没入感は、全く新しい体験をさせてくれます。

VRコンテンツは、まだ新しい分野のコンテンツです。
これまでの映像コンテンツとは格段に違う体験をさせてくれます。
使用される分野もコンテンツの内容もまさにこれからどんどん生まれてくるでしょう。
個人的にもとても楽しみです。

※Youtube等では VR と 3D で分類されているように思いますね。

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