商品パッケージCG

CG制作

広告やチラシで使用される商品パッケージも最近ではCGが多くなってきています。
CGを使うメリットは
・シワ等による形状崩れが起きない
・色変更が容易(撮影とくらべて)
です。
また、パッケージデザインデータから先の商品の立体イメージを作れますので、パッケージの出来上がりをイメージしやすく、商品棚に陳列したイメージを先に見ることも出来ます。
さらに、時間はかかりますが解像度を変えて出力できるので、Web~8Kまで対応可能です。

さて、そんな商品パッケージCGですが、先日パウチ入りゼリーを作らせて頂きましたので、その際に気をつけたことをちょこっとメモします。

ゼリーをCGで表現する際に必要となる数値は、「屈折率」・「反射率」・「透過率」です。
「屈折率」は こちらのサイト(http://ww1.tiki.ne.jp/~uri-works/tmp/) で近いものを参照します。

ゼリーは成分的に水に近いものですが、BRIXが高そうなので、屈折率を1.5程度にしました。反射率は表面のパウチがコートされてましたので反射率を高めにしたかったのですが、レンダリング時の時間を考慮して「反射」ではなく「環境」のテクスチャにHDRI素材を使用して、テカリを入れました。
このテクスチャをパウチの内面に貼ります。
20150611-1
ゼリーは固形分と周りの液体の2層にわかれていますので、ゼリー部分を別途作り、パウチの中に配置しました。透明感を出すために実際の撮影ではバックライトを使用しますが、CGでは「発光」を使ってそれらしく見えるように調整します。
20150611-2
テスクスチャは、パウチ表層、パウチ裏側(ゼリー液体部)、ゼリー固形部の3つを使用しました。
20150611-3

ライトについては、実際の撮影に近い形で配置・強さの調節を行います。
正面・トップ以外に、左右のサイドを少し弱めに設定します。
左右の強さのバランスで影の濃度を調整すれば良いと思います。

実際の撮影のノウハウがあると最終出力を作りこむ時や、デザイナーさんからの要望にもしっかり対応できるでしょうね。
(イメージのデザインはクライアント様とは関連ありません)

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