CINEMA 4Dプラグイン「DRIVE!」のサスペンション設定

CG制作

C4DのプラグインDRIVE!

CINEMA 4Dには物理シミュレーションを行うダイナミクスという強力な機能があります。
その機能を使って、自動車の挙動シミュレーションを行う便利なプラグインがあります。
それが、DRIVE!です。

商品説明
DRIVE! (TMSダイレクト)

挙動を動画でまとめました

カーブ等におけるボディの動きの再現には、サスペンションの設定が重要になってきます。
基本的な設定はデフォルトで問題ないと思いますが、設定を変えていくことで変化する挙動をまとめてみました。

設定デフォルト

デフォルトの設定です。
通常の使用では、この設定で問題ないことが多いです。市販車の設定を模しているような素直な挙動になります。
ややアンダーステア気味なイメージです。

設定A


スプリングとスタビライザーを強く、ダンパーを弱くした設定です。

起伏に乗り上げる際にやや跳ね上がっていますが、着地後のポンピングは少なくなります。
乗り心地は悪いと思いますので、車載カメラの設定をする際は、カメラ用にスタビライザーを入れたほうが良さそうです。

設定B


スプリングは中強度で、ダンパー、スタビライザーを強くしました。

硬めの設定です。ロールも少なめですので、サーキットのような平地が多いところでタイヤの摩擦を使って曲がっていくような表現に良いかと思います。起伏のある場面で使うと必要以上に跳ね上がりそうです。

設定C


スプリング中強度、ダンパー弱、スタビライザー強

恐ろしく跳ね上がります。
かなり極端な設定になってしまいましたが、ふわふわした昔のエアサスのような表現をする場合、こちら側にふったほうが良さそうです。もちろん、カーブなどのコントロールは難しいと思いますね。

設定D


スプリング デフォルト、ダンパー弱、スタビライザー微強

今回のテストで使用した起伏では、一番気に入った挙動になる設定でした。
最近の国産車SUVの設定に近いイメージではないかと、思っております(違ってたらスミマセン)。

最後に

今回のような起伏をそのスピードで突っ込むこともないと思いますので、どこまでリアルかは確証がもてない部分もありますが、お手軽にここまでのシミュレーションができるのは凄いことだと思います。
今回のテストですが、企画から最終のレンダリングが終わるまでに要した時間は、32時間程度と極めて短いなかで終了できました。
交通事故再現のご依頼などで、即日納品等の対応も行ったことがありますが、映像を再現するにおいても納品までのスピードはクオリティのひとつのパラメーターだと思います。

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