リアルな人物CGには、モデリング・テクスチャの質が良いことは勿論ですが、それだけでリアルな写真のポートレートのようになるかというとそうではありません。
CGのレンダリングは光学的に計算するものもありますので、ポートレート的な映像にするには、実際のポートレート撮影のノウハウがあればよりキレイな映像にできます。
撮影する場所(スタジオ)の様子、ライトの位置・光の強さ、返し(レフ板)の位置等です。
今回の配置
空にHDRIのマテリアルを適応し、ベースの照明とします。
顔の横方向にメインのライトを置きます。(エリアライトを強度100%)
リアルな撮影で使われるレフ板の代わりに強度を50%程度に下げたエリアライトを配置します。
配置する場所はメインのライトの対角線に近い場所です。
人物CGを制作する場合、モデリングやテクスチャのリアルさは必須条件ですが、それ以外にも大切なポイントが有ります。それはポージング(表情を含む)です。
手足の位置・角度は勿論ですが、目・まぶたの開き方、向き等もその人物を表す大切なパラメータの一つだと考えています。モデルとなる方の仕草、目の動き(動き・静止)をいかに再現できるかがCGを見る方の評価に直結します。
知人だからこそ分かる雰囲気等も再現できるようにモデルとなる方の観察は入念に行いたいですね。
まだまだ、業務として公にできるようなレベルでも無いのですが、将来的にはモデルとなる方に似せた動くCGに出来たら良いなと思っています。